家族愛?大事な何かが欠けた小説
レイクサイド 東野圭吾
今はどうだか知らないが、私が子供の時は受験戦争みたいなものが、少なからずあった気がする。
当時ドラマでも、そんなテーマであった記憶がある。母親が周りの母親仲間に感化されお受験なるものをせねばならなくなり、一家が騒然となる。
父親はと言うと、子供は遊ばせればいいという意見で受験にはむしろ否定的な立場である。
その夫婦がぶつかるのは当然で、子供もどうしていいかわからない。
その間受験するだのしないだのどうでもいいシーソーゲームが繰り広げられついには夫婦の離婚まで問題は発展する。
そして、受験を目前に控えた子供は涙ながらに親に言う。
『僕のせいでこんな風になってしまって…受験なんてしないよ!だからお父さんとらお母さん仲良くして』
みたいな茶番があり、受験結果はさて置き、一家仲良くなりましたとさ。
チャンチャン。
なんか見たことないですか?このどうでもいいお受験ドラマ。
それを見事に再現し、かつ殺人事件という最重要課題が全く解決していないという、一風変わったミステリー?
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