塩野ワールド濃い

『日本人へ リーダー編』

お恥ずかしながら塩野七生さんという人物がどのような方か全く知りませんでした。
年始のNHKの番組をたまたま観たことで氏を知ることとなりました。

その番組でこのようにおっしゃってました。
「変わりゆく社会で必要なのは『免疫力』があることが大切である」更に「その免疫力を得るためには『教養』を得ることが必要である」こと。そして「『教養』を得るための方法は『読書』をしなければならない事」

次の日本屋に行きますよ!その教養とやらを氏の本から得たいじゃないですか。
マイナスの意味は全くなくてその番組を観ていて氏の勢いが凄くて、共感して、こんなパワーのある人が
何を書いているのかが気になったからに他なりません。

塩野さんのメインのお仕事である小説ではなく、あえてエッセイにしたのもより主観的な考え方が知りたかったからという観点です。

さて、難しい内容の本ではありませんが、私自身がこの考え方に至るかと言われると至らないと思います。
そもそも日本には住まずイタリアで生活している氏の視点は海外からみた日本となります。
その、日本の中から見た日本ではない視点こそが価値観であり氏の考えている本質ではなかろうかと思ったのと同時に、私にはない視点であると感じたわけです。

そこで、バカな私は氏の考え方との共通点を考えてみました。少しでも氏の考えに及んでいる事を探してみたのです。
海外旅行に行った時って1週間程度の旅行でもホテルのテレビでNHK見たりしません?今日本ってどうなってんのかな?って海外きて次の日に日本国は何も変わってねーよって分かってても思わず見てしまう。
でもこれって海外から見た日本という目線に塩野さんの1/1000にでもなってないかなって考えましたが、そもそも日本の報道機関である事と、塩野さん自身インターネットとテレビからは情報を収集しないという(本書でそう書いてありました)事が分かり、全くの力及ばずと脱帽いたしました。

ただ、この本を読んで私が感じた部分で一つ共通する事があるとするならば、この本の書かれたのは10年前です。にも関わらず当時の時事の文章を見ても全く古くないのです。

本書内に答えは書いてあって、「後から見ても読める文章を書こうと」あります。後で見たときに予想が外れていたとかそう言ったことではなくて、その物事の本質を見極めてその部分の意見を書くのだと思ったし、だからこそブレない文章が書け、ブレない生き方ができるのであろうと感じたわけです。

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