人生そのものが自分探しの旅なのです。
男のための自分探し 伊藤健太郎
今年のお盆も天気が良く、暑く家にでの読書に最適な外の環境ですが、部屋はヒンヤリとさせ、ビールを用意し扇風機の前に鎮座し、ココまで積んでおいた本を片っ端から日本語と格闘しておりました。
『ONE LOVE JAMAICA―ラブ・アイランドの匂い
』(山川健一)『ブラックビート
』(岡本達幸)を立て続けに読みましたが、どちらもタイトルからの想像の通り黒人音楽前者はJAMAICAについてのものですが、写真がなかったら最後まで読むのが億劫だなぁと途中何度も思い、パラパラと先を進めていましたが、あまりの内容の薄さにがっかりし、頭も疲れてきたので読み終えた後、ローマの休日
(イアン・マクレラン・ハンター、ジョン・ダイトン、池谷律代=訳)を手にする。
あの有名な映画の小説なのですが、おもしろなぁと前の二冊と違いめくるスピードも軽快になる。奇しくも有名な映画といえども見ていないので、これは映画を見なくてよかったなぁと思い。300ページほどだったので1時間ほどで読み終えたのだが、映画だと二時間ほど費やすことを考えるとこれは得したとますます、本を読む頭が冴え渡り4冊目に突入する。
『男のための自分探し
』(伊藤健太郎)これは頂いた本なので、じっくり読まなければいけないとシャキッと読み始める。
タイトルからの想像と内容が多少違ったが、読んでみるとこのタイトルがシックリくるなぁと思わせる。前半雄という生き物に対する恋愛哲学があり、結婚することが「本当の幸福」とされている。
また、「余命一ヶ月の命」と宣告されたら、その一ヶ月は精一杯生きる。しかし、今現在その一ヶ月のように生きてはいない。実際明日死ぬかも知れないし来週かも知れない。だが、そんなことを考えて生きている人はおらず、会社に行き仕事をし、家に帰り寝る。という生活に変化はない。そこには「本当の幸福」な存在しない。己の死と向き合いながらどのように自分があるべきなのかを、考えていくのが本書でいう「自分探し」なのであろう。
よくまとまっている内容であるが、一度で理解し整理するのは少し難しい。そのうちもう一度読もうととりあえず、読む用の本棚に入れておいた。
『「自分探し」とは、「自分が本当に望んでいること」を探すことですが、言い換えると、“私が生きるのはこのためだ”という「生きる目的」を探すことなのです。』(120頁)
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