頑張って復讐しろよ・・。
回廊亭殺人事件 東野圭吾
大切なものというのは失って気づくものでありますが、まさに健康もその一つではないでしょうか。
たかが熱が出ただけでも、布団の中でウンウン唸りながら「あの健康のころが懐かしい」とつぶやくのです。3日間寝込むことがあろうものなら、もう永久に自分は健康な体に戻らないのではないかというその思いだけで病状がもっと悪化する始末です。
しかし、一度健康な体に戻るとそんなことは3秒ほどで忘れ今迄通り不健康な生活を送り、酒を飲みながらグフグフを薄ら笑いを浮かべるものです。
そんな大事なもの(健康とは全く違いますが・・・)を失った主人公は復讐を果たすため、いやその復讐を果たす相手を見つけるところから頑張るわけです。
最近の東野作品とは違い地味な展開に思わず復讐を応援したくなるような作品です。
そんなジメジメせんで、せっかく小説なんですがら、もっとスマートに行こうぜ!軽くいこうぜ!復讐!
でも最後までなんかジメジメした結末でありました。
この本の評価
お気に入り度
(2.0)
コメントを残す