ノウハウを生かす仕組み脳を作れ
36倍売れた! 仕組み思考術 田中正博
いかにも簡単に誰でも出来ることを売りにしているのだが、その仕組みは自分で確立していかねばならない。
あくまでそのヒントでありそのまま全てが使えると思ったら大間違いである。本書でもそのように述べられてはいるのだが、いかにも簡単ですということを前面に出し、そんな仕組みを作った自分はすごいと美化されているのは非常にサブイものを感じてしまう。
『営業セミナーや研修会に参加すると、たいてはトップ営業マンだった講師の「営業マンはこうあるべき」「私はこうして成功した」という話に終始します。・・・中略・・・その人のマネなんてできっこないのです』(28頁)
作者はこのトップ営業マンたる方を否定しますが、私に言わせれば「同じ穴の狢」気がする。
結局この本に関しても、「私はこうして成功した」という話ではないのだろうか?講演するような営業マンであれば、その「こうして成功した」ということを著者が言うように仕組み化しているのではないのか?だから成功したのではないのかと思うのです。
内容が役に立つか経たないかは受け手次第であるというスタンスであれば、著者はそのトップ営業マンと同じである。
私の場合役に立つかどうかではなく、役に立たせるようにしていくという前向きの気持ちが先ずだ。
『仕組み脳』のくだりはヘコヘコと低姿勢で学ばせていただきました。
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