映画を見ると得をする 池波正太郎
映画は週に二本は見た方が良いと池波氏は述べている、また苦手な分野も始めは我慢して見ることによりだんだんと慣れて守備範囲が広くなるという。
それは何よりも映画を見ることにより、擬似体験に似た効果で人間を成長させると言うのだ。
とは言うものの、小生ホラー映画の類いは夜に小便行けなくなるやも知れず、またド派手にドンパチやるだけの正義感丸出しの映画もリアリティに欠けイマイチのめり込めない。小津作品は好きだが、何作も見ているうちに何を見たのか分からなくなる。とまぁこんな具合ではありますが、究極TSUTAYAに行って目隠しして手に取ったのもでも鑑賞してみましょうと、エラく適当な感じにはなってしまう。
だがふと思うに、本であれば好き嫌いなく読めるのだから、同じスタンスで考えれば良いではないか。
変にハードルを上げる必要もないのである。
事実池波氏の書籍だけでも、小説から本作品のようなエッセイや指南書もあるわけで、本作品も私のように映画好きでない人も読んでいるに違いない。
じぁあなんだってイケると、重い腰の自分を励ますのである。
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