適応力 羽生善治
天才棋士羽生善治をもってして何を語ってくれるのかと期待は大きかったが、俗にいう当たり前のことを当たり前にする。
しかし、それが一番難しいよねってことです。
当たり前の基準と言うのは非常に難しい。挨拶すらできない者もいることを考えると、本書で言う事を実践するのはハードルは高そうだ。
しかし、まずやること。
トライアンドエラーは必須であるという。失敗すると怒られ上手くいくと褒められるという教育の中で育つとなかなか失敗を恐れるなと言われても行動に移すことが難しくなる。
小生は会社に属する人間として言わせていただくと、何かに失敗して「良くチャレンジした」と言わることなど奇跡に近いと思われる。
個人偉業主としてならば、すべて自分に返ってくるのだから失敗し学び次につなげるというスタンスはよくわかる。しかし、会社に属した人間にそれが果たして許されることなのか。
失敗はもとよりチャレンジすることすら許されないのが現実ではなかろうか。
どうすれば成功するのかというビジョンがないことを責められ「もういいよ、あんたにゃ頼まねーよ」ってハイリターンの可能性に皆ビクビクしているのが多いのではなかろうか。
私のチャレンジはモミモミしながら上司の機嫌伺いをするというトライが精いっぱいである。
そして、それすらエラーするというお粗末さ。
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