宮本武蔵(五) 吉川英治
ごくたまにモノ好きな方が私をゴルフの手練と勘違いし、教えを請われる事がある。
私も人間ですからエヘン、エヘンと大層な咳払いをし生えてもない顎髭をさすり、さてどう料理してやろうかとしたを舐めずり回しはしないですが、何を教えて欲しいかは聞かねばなりません。
そして、その問いに対して大体の人は、『練習せずにまっすぐの球を打ちたい』と言う。
その時点で、私は諦め好きに打つ事をオススメする。
とまぁ好きではないものに対しては特に努力する気持ち起きませんし、練習する気なんてサラサラないことでしょう。そして、あわよくば上手くいってラウンドで恥をかきたくないという感情が生まれるわけでありますが、一方好きなものに対してどれだけの努力が出来ているかと問われると、それもまたゴニョゴニョと歯切れが悪くなるのではないでしょうか。
そこを突き詰めることの出来る人は、ごく一部の人間でありその一人として宮本武蔵であると言えるのではないでしょうか。
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