日本の起源が学べる!?いや人というものが学べる
眠れないほど面白い『古事記』: 愛と野望、エロスが渦巻く壮大な物語 由良弥生
今年は出雲大社の『平成の大遷宮』と伊勢神宮の『式年遷宮』が行われ、改めて日本の起源について学んでみようということで、手にとってみました。
古事記も原文で読めるに越したことはないのでしょうが、途中で嫌になりそうでしたので砕けた表現に訳されたモノにしました。
さて、古事記の中身ですがイザナキとイザナギの神ができ、第33代推古天皇までの歴史が記された書物であり、この著書はその中の一部を抜粋しわかりやすい表現で物語として描かれています。なので、非常に読みやすい著書であります。
本の内容としては、日本創世!と言うよりも、保身丸出しの政治の匂いが全くしないものです。現代の政治というと、せめて口だけでも国民のためみたいなことをいうのですが、全く国民目線ではないのです。綺麗な女性がいたら、すぐに宮廷に召し仕える、みたいな感じです。
それはある意味当たり前で、当時の天皇というのは神なのですから、神目線での話になるわけです。なので、権力争いも私利私欲丸出しの神というよりはいかにも生身の人間を見ているようでなりませんでした。
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